数学の勉強の仕方Part96
14:大学への名無しさん2007/05/31(木) 20:09:37 ID:Y0WLEaYO0 BE:388755037-S★(508700) [sage]
Q.「大数の日日演は最新の入試問題ばかりが載っている。最新の問題に限定するということは、
そのジャンルの最良の問題を選んでいるとは言えず、学習にとって効率が悪いのではないか」

過去の大量の問題の中から選びぬかれた良問中の良問というのは、
ポイントがはっきりしていて、1つのアイデア、1つの技法を学ぶのに
効果的ではありますが、その分、いい意味での「泥臭さ」がありません。

実際に入試で出される問題は、1つの解法を学ぶために作られているわけではなくて、
色んな事柄が混ざって出されます。
たとえば、見た目は数列の問題なのに、因数分解や分数計算などの式変形の部分が
妙に大変だったり、ベクトルの問題なのに相加相乗をうまく使わないと解けなかったりします。
そういう問題を演習できるのが、「最新の入試問題」の利点なのです。

入試で出される問題は、どれもエレガントにすっきり解ける問題ばかりではありません。
むしろ、ちまちまとした計算や場合分けが必要だったり、答えの数値が汚かったり、
そういう問題の方が多いです。
ですからそういう問題を練習しておかないと、対処できないわけです。

日日の演習が最新の問題から選ばれているということの意義はそこにあるし、
本来「演習」とはそうあるべきなのです。
ですから、『1対1』や『やさ理』のように精選された「すっきり美しい問題」で"演習"するのは間違っていて、
色々な要素が混ざって出てくる、ある種「美しくない問題」で"演習"するのが効果的です。
そういう問題を解き切れる"解答体力"を身につけないと、最終的な実力は上がらないのです。
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