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数学の勉強の仕方Part96
11:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:08:50 ID:Y0WLEaYO0 BE:166609433-S★(508700) [sage] その他の質問フォロー。 Q.「入試標準演習のところで、月刊のスタ演は下の方にあるが、そんなに難しくないのでは?」 厳密な難易度順の配列ではありません。メジャーなもの、オススメできるものを上の方にまとめた結果です。 Q.「1対1と標準問題精講のどちらを選ぶか悩んでいるのですが」 標準問題精講の方が基礎から載っているので、基礎を復習しながら入試にも対応していきたいという人にお勧めです。 一方、1対1は基礎がほとんど載っていないので、レベルは高めだと思ってください。 4STEP等の教科書傍用問題集を隅々までマスターしたという人でなければ、ついていけない可能性が高いです。 解答・解説も、標問精講の方は丁寧、1対1はハイレベル、と言えます。 Q.「数Aの平面幾何が難しいのですが、時間をかけてでもしっかりやっておくべきですか?」 今後、入試での出題が増える可能性がありますから、基本的な問題は確実に解けるようにしておくべきです。 しかし図形問題は座標やベクトルを使って解くこともできますから、平面幾何のところがどうしても難しく感じるのなら、 とりあえず基本問題だけで済ませておいてもいいでしょう。 Q.「参考書をレベルアップさせる際、たとえば、これでわかる1A・2B・3C→赤チャート1A・2B・3Cとやるのか、 これでわかる1A→赤チャート1A→これでわかる2B→赤チャート2B→・・・のようにやるのか、 どちらの方がいいですか」 前者です。まずは全範囲の基礎をやり、その後全範囲の標準をやる、という順序でやるのが賢明です。 高校数学の全体像をまずつかむことを目指しましょう。 特に理系の人は、3Cまでをできるだけ早い時期に終わらせておくことが必須です。 のんびりやっていると、十分な練習時間が取れないまま時間切れになってしまいますよ。
12:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:09:09 ID:Y0WLEaYO0 BE:999653696-S★(508700) [sage] Q.「白チャートは教科書レベル、その他のチャートは網羅系のところに分類されていますが、『白』→『赤』のようにやるのはかまわないのでしょうか?」 かまいません。やるなら、『白』→『青』または『白』→『赤』がいいでしょう。 あるいは、『白』をマスターした後なら、1対1か標準問題精講に進むのも可能です。 チャートシリーズの色別特徴。 『赤』 基礎をさらっとおさらいしつつ、入試上級レベルの知識まで学べる。 例題と練習だけならそれほど難しくはないので、教科書の後に始めることも可能。 関連事項の解説が充実しているので、『青』よりも本質がつかみやすいといえる。 収録問題のパターンは『青』より絞られていて、網羅度は『青』よりもやや低い。 なお、先輩や先生の「赤はやめとけ。青で十分」という発言は、新課程版の現状を知らずになされている可能性が高いので、 「新課程版の赤チャート・青チャートをよく調べられた上でおっしゃっているのですか?」と確認した方がいいかも。 『青』 旧課程からの定評があるため学校や塾で採用されることが多いが、新課程版は問題選定と配列が雑で旧課程版より 出来が悪くなっているという意見が多い。 例題や練習に突如として難しい(or 解答の理解しがたい)問題が出てくることがあるので、 途中でどうしようもなく行き詰まる可能性がある。 網羅度は高く、多種多様な問題パターンが載っているので、解法事典的な価値はある。
13:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:09:22 ID:Y0WLEaYO0 BE:370242645-S★(508700) [sage] 『黄』 教科書の復習レベルから入試標準レベルまでカバー。 掲載問題は典型的かつ標準的なものばかりで、全問題完璧に覚える価値がある。 東大・京大・一橋を除く文系志望者に最適なレベル。 理系でも苦手な人は下手に『青』に手を出さずに『黄』を確実にこなした方がよい。 『白』 教科書レベルで解説も丁寧。 用語の定義や基本事項の解説から載っているので、まったくの初学者でも使用可能。 例題をすべてやれば教科書の章末問題レベルまでカバーできる。 EXERCISESには入試頻出パターンが多少入っているため、突然難しくなることもあるので 注意。
14:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:09:37 ID:Y0WLEaYO0 BE:388755037-S★(508700) [sage] Q.「大数の日日演は最新の入試問題ばかりが載っている。最新の問題に限定するということは、 そのジャンルの最良の問題を選んでいるとは言えず、学習にとって効率が悪いのではないか」 過去の大量の問題の中から選びぬかれた良問中の良問というのは、 ポイントがはっきりしていて、1つのアイデア、1つの技法を学ぶのに 効果的ではありますが、その分、いい意味での「泥臭さ」がありません。 実際に入試で出される問題は、1つの解法を学ぶために作られているわけではなくて、 色んな事柄が混ざって出されます。 たとえば、見た目は数列の問題なのに、因数分解や分数計算などの式変形の部分が 妙に大変だったり、ベクトルの問題なのに相加相乗をうまく使わないと解けなかったりします。 そういう問題を演習できるのが、「最新の入試問題」の利点なのです。 入試で出される問題は、どれもエレガントにすっきり解ける問題ばかりではありません。 むしろ、ちまちまとした計算や場合分けが必要だったり、答えの数値が汚かったり、 そういう問題の方が多いです。 ですからそういう問題を練習しておかないと、対処できないわけです。 日日の演習が最新の問題から選ばれているということの意義はそこにあるし、 本来「演習」とはそうあるべきなのです。 ですから、『1対1』や『やさ理』のように精選された「すっきり美しい問題」で"演習"するのは間違っていて、 色々な要素が混ざって出てくる、ある種「美しくない問題」で"演習"するのが効果的です。 そういう問題を解き切れる"解答体力"を身につけないと、最終的な実力は上がらないのです。
15:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:09:55 ID:Y0WLEaYO0 BE:1166263079-S★(508700) [sage] 学習法・上級編 解法の習得ではなく「実際に自力で解いてみる実戦練習」という目的のためには、 「月刊『大学への数学』日日の演習など」や「大学入試攻略数学問題集」、または「入試問題集」(数研出版)が適しています。 これらの教材の問題を、すぐ答えを見てやり方を覚えようとするのではなくて、 何とか答えが出るまで自力で頭を使って、時間(最低でも20〜30分)をかけて解いてみるのです。 その後、自分がその問題を見てから解答を書き上げるまでにどのような苦労があったかを思い出し、 試行錯誤のデータとして脳にインプットしましょう。 これを繰り返すことで、問題を見てから解答を書き上げるまでの脳の働きのプロセスのパターンが蓄積され、 試行錯誤の処理が高速化すると同時に洗練されていき、徐々に解答能力が上がっていくのを感じるでしょう。 そうするうちに、だんだんと「数学の問題はどのように頭を働かせれば解けるのか」という方法が、 実体験として分かってきます。 いわば、参考書や問題集には書かれていない、自分なりの「解法パターン」ができてきます。 そうなると、「本で覚えた解法を検索して解く」という段階から脱皮して、 「数学の道具を使って自分の頭で解く」ということができるようになってきます。 結局はこの方法も、基礎の学習法のところで書いたことと同じで、 決め手となるのは、試行錯誤の過程をすべて脳の中にリストアップし、体験として意識的に記憶しておくことです。 そして、こういった訓練をするためには、「解法を知っていれば(思いつけば)解ける単問型の問題」よりは、 「基本的な知識を柔軟に運用することが求められる応用問題・複合問題」の方が適しています。 その手の問題は最新の入試問題の中にあふれているというわけです。 (そしておそらくは、本番でもその手の問題に出会うでしょう。) 問題集を色々やってきたけれども、模試や過去問があまり解けない(手はつけられるが完答できない)という人は、 この点を意識して勉強してみるといいでしょう。
16:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:10:12 ID:Y0WLEaYO0 BE:1332871698-S★(508700) [sage] Q.「頑張って数学やってきたのに、模試の偏差値が上がりません。参考書を替えた方がいいのでしょうか」 「勉強してきたはずなのになぜ解けないのか」は、あなたにしか分かりません。 「この参考書をやれば、偏差値いくつ取れる」とか、そんなこと、決まっているわけはありません。 解けないのは何かあなたの内部に原因があるはずです。まずそれを追求してください。 以下のことをチェックするといいでしょう。 1.模試で解けなかった問題の模範解答をよく読んで、理解します。 その過程で、 「自分はなぜ解けなかったのか」 「何に気づけば解けたのか」 「どこに注目すれば解けたのか」 「何を知っていれば解けたのか」 ということを考えて、「つまづきのポイント」を探ってください。それを全問題についてやります。 2.その結果、自分に足りないものを考えます。 「模範解答が何をしているのかは理解できるんだけど、ここの式変形は思いつかないなあ。計算テクニックが未熟なのかなあ」 「ああ、これってあれなのか。参考書で似た問題を見たことあるけど、応用がきかなかった。類題の練習が足りないか」 「模範解答が難しくて何しているのかよく分からない。こりゃ自分で解けるはずないわ。完全な実力不足」 「自分はここで詰まってしまったけど、ああ、そう考えればいいのか。そりゃ発想の転換が必要だなあ。頭を柔らかくしなきゃ」 「なにこれ?これって公式?これって有名なのかなあ?ちょっと解法の知識が足りないか?」 みたいな感じ。
17:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:10:28 ID:Y0WLEaYO0 BE:222145362-S★(508700) [sage] 3.その反省を踏まえて、自分が何をすべきかを考えます。 「やったはずのことが思い出せていないから、これまでの参考書の問題をひと通り解きなおそう」 「解答を読めば理解できるんだけど、参考書で学んだ知識の応用のしかたのコツがつかめていない。 類題のたくさん載っている標準問題集を1冊こなそう」 「解答が難しくて理解できない。普段からちゃんと模範解答を熟読して、理解して再現できるように練習しよう。 答えがあっていればいいという態度を改めよう」 「自分の知っている範囲内のことは全部できている。解けていない問題は全然自分の力が及んでいない。 ハイレベル問題集に取り組もう」 「見たことある問題だったら解けるんだけど、見た目が新しい問題で思考が停止する。 頭を柔らかくするために、典型問題よりも最新の入試問題を練習してみよう」 といったように。 そういう「自分で自分を観察する」ことを「メタ認知」と言ったりしますが、このメタ認知の作業が重要です。 「解けない。参考書がダメなのかなあ」ではなくて、「解けない。なぜだ。自分の脳に何が足りないのだ。 何を補えば解けるようになるのだ」を探ってください。 この作業は普段の勉強中も重要ですよ。「解けなかった。また明日やりなおそう」ではなくて、 「なぜ解けなかったのか。どこに気づけば解けたのか。次から自力で解けるためには何を覚えておけばいいのか。」 というメタ認知を延々と繰り返しましょう。そうすれば進むべき道が見えてきます。 それを日ごろからやっていれば、「自分は何が分かっていて、何が分かっていないのか。自分の今の実力はどの程度で、 どのレベルの模試ならどのくらい取れるはずなのか」といったことが把握できるようになります。 そういう力を身につけましょう。
18:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:10:46 ID:Y0WLEaYO0 BE:333218063-S★(508700) [sage] その他のよくある質問(暫定版) Q.「整数問題を扱った問題集でお勧めは何ですか?」 「佐々木隆宏の整数問題が面白いほどとける本」(中経出版) 「細野真宏の数と式[整数問題]が本当によくわかる本」(小学館) 「マスターオブ整数」(東京出版) Q.「確率が全然分からないんですけど、お勧めの問題集はありますか?」 「坂田アキラの確率が面白いほどわかる本」(中経出版) 「ハッとめざめる確率」(東京出版) 「細野真宏の確率が本当によくわかる本」(小学館) Q.「プラチカの1A2Bと3Cの難易度が全然違う(3Cが難しい)のでどうすればいいんでしょうか?」 プラチカ3Cは確かに難しいです。東大・東工大・早慶や単科医大などの志望者以外には適していません。 代わりに「新こだわって!微分・積分[入試基本編]」と「新こだわって!行列・1次変換」(いずれも河合出版) などを使用するといいでしょう。 Q.「○○大学志望なのですが、何チャートが良いですか?」 受験勉強をチャートだけで完成させるわけではありませんから、 難関大を志望しているからといって、難しい本をやらなければならないというわけではありません。 どこを志望するにしても、基本的なことから積み上げていく必要があります。 したがって、志望校よりも、現在の学力・到達度を基準にして選んだ方がいいといえます。 一般には「黄チャート」が最も標準的で万人向けです。 Q.「数学はセンター試験のみで必要なのですが、何チャートが良いですか?」 センター試験対策は 白チャ→過去問演習 または 白チャ→センター対策チャート→過去問演習 で十分です。 センター試験対策のために黄チャ・青チャ・赤チャをやるのはオーバーワークです。
19:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:11:08 ID:Y0WLEaYO0 BE:999653696-S★(508700) [sage] 難易度ランク 【SSS】(目安偏差値東大系模試80〜) 最高峰の数学へチャレンジ(駿台文庫) 【SS 】(目安偏差値東大系模試75〜) チャート式難問100(数研出版) 【S】 (目安偏差値東大系模試70〜) 新数学演習(東京出版)/ハイレベル理系数学(河合出版)/お医者さんになろう医学部への数学(駿台文庫)/西岡超対策国公立医学部(栄光)/入試数学伝説の良問100(講談社ブルーバックス) 【A】 (目安偏差値東大系模試65〜) 解法の突破口(東京出版)/数学ショートプログラム(東京出版)/解法の探求U(東京出版) 【B】 (目安偏差値東大系模試60〜) 数学ブリーフィング3C(代々木ライブラリー)/湯浅の理系数学マスマビクス(代々木ライブラリー)/小島難関大(栄光)/マセマハイレベル(マセマ) 【C】 (目安偏差値東大系模試55〜) 数学ブリーフィング1A2B(代々木ライブラリー)/天空への理系数学(代々木ライブラリー)/壁を越える数学(代々木ライブラリー) やさしい理系数学(河合出版)/大学入試攻略数学問題集(河合出版)/駿台実戦演習(駿台文庫)/数学1A2B問題総演習419(学研)/難関大理・医系入試の完全攻略―合格へのサマリー(文英堂) 【D】 (目安偏差値東大系模試50〜) チャート式入試頻出これだけ70(数研出版)/新数学スタンダード演習(東京出版)/センター必勝トレーニング(東京出版)/湯浅の受験数学1A2Bトレーニング(代々木ライブラリー)/点とりトレーニング(代々木ライブラリー)/飛躍への100問(代々木ライブラリー) 理系数学の良問プラチカ3C(河合出版)/文系数学の良問プラチカ(河合出版)/こだわってシリーズ(河合出版) 西岡超対策センター(栄光)/マセマ頻出(マセマ)理系数学入試の核心標準編(Z会出版)/数学頻出問題総演習(桐原書店)
20:大学への名無しさん 2007/05/31(木) 20:11:26 ID:Y0WLEaYO0 BE:370242645-S★(508700) [sage] 【E】 (目安偏差値河合全統記述65〜) チャート式入試必携168(数研出版)/1対1対応の演習(東京出版)/解法の探求T(東京出版)/理系数学の良問プラチカ1A2B(河合出版)/チョイス(河合出版) 勇者を育てる数学3C(代々木ライブラリー)/湯浅の見える新数学1A2B(栄光) 駿台基本演習(駿台文庫)/マセマ合格プラス(マセマ)/標準問題精講(旺文社)/10日あればいいシリーズ(実教出版)/理系入試の最速攻略数学―合格へのサマリー(文英堂) 【F】 (目安偏差値河合全統記述60〜) Z会数学基礎問題演習チェックアンドリピート(Z会出版)/基礎問題精講(旺文社)/力を伸ばす数学演習(代々木ライブラリー) 【G】 (目安偏差値河合全統記述60未満) カルキュール(駿台文庫)/湯浅の数学110番(代々木ライブラリー)/ドラゴン桜式数学ドリル(モーニング編集部) 目標ランク(文系) 【A】 文系最高峰 【B】 東大文一、京都法 【C】 東大文二、文三、京都非法 【D】 一橋、大阪、早慶上智上位学部 【E】 地方旧帝、地方上位国公立、早慶上智下位学部 【F】 地方国公立、MARCH 目標ランク(理系) 【SSS】理系最高峰 【SS】 東大理三上位、京都医上位 【S】 東大理三、京都医 【A】 大阪医、国公立単科医大医学部、慶応医 【B】 地方旧帝医学部 【C】 東大理一、理二、京都非医学部、大阪非医学部、東京工業、地方上位国公立医学部、早慶理工、中堅私立医学部 【D】 地方国公立医学部、上智、東京理科 【E】 地方上位国公立非医学部 【F】 地方国公立非医学部、MARCH
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