河合塾☆第一回全統マーク模試☆ネタバレPart2
83:大学への名無しさん2007/05/09(水) 21:11:57 ID:vPgjuJ9h0 [sage]
古文[並]・・・
 模試には珍しい江戸時代からの出典。「松陰日記」。
1 吉保が側室である筆者に
 「千首よむのは難しく思えるだろうけど、力まず次々読んでいけば、そんなに難しくない。
  私は欠点を突かれないような(難しくなくてひねくれてもいない素直な)歌を詠むのを
  取り柄にしてるから、そんな風にやってればいつか千首もいくさ。君もやってみたらどうだ。」
 と言われ筆者は従う。
2 少しずつ詠んでいき、筆者も完成させた。
 身の程知らずか、と思いながらやってみたが、完成させることができ、やり遂げたことに大きく筆者は喜ぶ。
 伊勢神宮に奉納してみようか、などとも考える。
3 出来上がった千首和歌を吉保に見せる。
 伊勢神宮に奉納したいという旨を伝えると、吉保は立派なできばえを誉め、まず筆者の兄である権大納言にみせて批評を仰げ
 と勧める。(筆者のの)兄には和歌の善し悪しを見抜く才能があった。筆者はためらうが、自分の兄なのだから、そう遠慮もするまい、
 と思い直し清書して京に送ることとした。
4 数ヶ月後、京の兄から手紙が届く。
 「見事に完成させたな。私が見ただけでは不本意な気がするので、恐れ多くも上皇様に貴方の千首和歌のことをお話しした。
  めったに出来ることではないのだから、大いに誉めてあげよう、などとおっしゃって下さった。
  実際にご覧に入れたら、大層感心なさって、ながく官庫に留めよ、と仰せられたよ。」
 という。稀代の歌名人である上皇から誉められて、筆者はただ恐れ多く、恥ずかしく、うれしく、なんとも言いようのない気持ちだった。
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